国税庁ホームページに、令和5年分の確定申告状況をまとめた資料が公開されました。
▼ 令和5年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について
https://www.nta.go.jp/information/release/pdf/0024005-100.pdf
トピックス① e-Taxの利用状況等
e-Taxの利用による所得税等の確定申告書の申告人員は1,604万6千人（対前年比＋7.3％）で、前年分から109万8千人増加しました。
所得税等の確定申告書の申告人員2,324万人のうち、約7割がe-Taxで申告しています。
トピックス② 自宅からのe-Taxの利用状況等
納税者のうち、国税庁ホームページ「確定申告書等作成コーナー」や各種会計ソフトを利用して、自宅からe-Taxで申告した方は690万5千人（対前年比＋16.7％）で、前年分から98万6千人増加しました。
所得税等の確定申告書の申告人員2,324万人のうち、約3割が自宅からe-Taxで申告しています。
また、自宅からe-Taxで申告した方のうち、約半数がスマホを利用しています。前年から約67万人増えており、令和元年分と比べると約6.6倍となっており、毎年右肩上がりで増えています。
トピックス③ マイナンバーカード方式の利用状況
自宅からe-Taxで申告した690万5千人のうち、マイナンバーカードを利用された方は485万1千人（約7割）で、令和元年分の約8倍に増加しました。
特に、スマホでマイナンバーカードを利用して申告した方は244万7千人で、令和元年分の約41倍に増加しました。
また、マイナポータル連携を利用して控除証明書等を取得した方は190万9千人（対前年比＋45.0％）で、前年分から59万2千人増加しました。
マインナンバーカードの普及で、カードを利用した申告が大幅に増えているようです。国として、スマホを利用した申告の呼び掛けを行っていますので、スマホでマイナンバーカードを利用して申告する人数は今後も増え続けていくことが予想されます。
トピックス④ 個人事業者の消費税の申告状況
令和5年10月からインボイス制度が開始されたことに伴い、令和5年分の個人事業者の消費税の申告件数は、197万2千件（対前年比＋86.9％）で、前年の105万5千件から大幅に増加しました。
国の政策として進めているデジタル化により、申告の方法が紙からデータへ着実に移行しています。
この伸び率を見ると、紙の申告から完全に移行する日もそう遠くはないかもしれません。
詳細は国税庁ホームページをご覧ください。
国税庁 (nta.go.jp)
